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−丹精込めて作られた布は無駄にしない−
川満さんは息子さんの久さんと二人で自宅で宮古上布袋物教室を開いている。
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心地良い手触りの“お手玉” |
教室の方は信子さんが指導し、久さんはおもに染色を行っている。また、信子さんは持ち前の明るさと気さくさで、年に数回、行政などからの依頼を受けて出張講師もしている。また、おばぁの代から続いている宮古上布や宮古織などを、バッグや小物入れ、タペストリーなどさまざまな物を制作している。
最近、特に力を入れているのは“お手玉”。「おばぁたちが丹精込めて作った織物を1cmも無駄にはしないよ!」と語る信子さんは、バッグやシャツなどを作った際に出る端布をセンスよく縫い合わせて、お手玉にしている。一口に“お手玉”といってもそれを作るには、いろいろな工夫がされている。お手玉の中に入れるのは豆類だが、信子さんの場合は海の石、つまり珊瑚の死がいを入れている。かと言ってどこの海岸の石でもいいという訳ではなく、「西平安名崎海岸」の石が一番いいと言う。この海岸の石は丸い形をしていて、袋
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宮古上布を使ったバッグ |
に入れても破けることがないためお手玉には適しているらしい。そして海岸から拾ってきた石を手間ひまかけて乾燥させ、信子さんと久さんとで布に入れると手に心地よい重みが生まれる。また石と石が擦りあわされて、何とも言えないさわやかな“セェキセェキ”とした音が鳴る。信子さんは「珊瑚は海の宝石」と言い、このお手玉のことを「宝セキセキ」と呼んでいる。
また久さんが工夫を凝らして染める糸も実に鮮やかで、原料にハイビスカスやウコン、山ぶどうなどを用いている。その染め上がりは、とても柔らかなピンク色や力強い紫色や渋いカラシ色などざまざまで、どれも宮古島の太陽の光によく映える色になる。
宮古上布についていきいきと語る川満さん親子の表情からは、宮古上布や宮古織りを大切に思う気持ちが本当によく伝わってきた。
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